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Media Design Exhibition 2020

​名古屋造形大学「メディアデザインコース展示2020」解説専用ページです

What is she?

オリジナルキャラクターを使用したMVです、制作の目的は「キャラクターがもつ多面性について考える」ことです。
大手メディアや広告だけでなく、個人のSNSから一冊のノートにまでありとあらゆる所にキャラクターは存在しています。
この数多く存在するキャラクターの個性とはどこにあるのでしょうか。

個性がひとつにまとまっていく人間に対して、キャラクターの個性は常に固定されず同時かつ別々に存在していきます。人間の世界線はひとつですが、キャラクターの世界線は無限に存在します。
このような不安定で多様な個性のことを、「キャラクターという存在がもつ多面性」と解釈しMV制作の芯にしました。

曲「人畜無害」 さつきがてんこもり様

今回は1曲の中に8アレンジ存在する曲を使用し、一人のキャラクターに8つの世界線を与えました。黒に白のメッシュ、目元のはっきりした女の子というビジュアルはひとつ。存在している少女は8人、どれが本当の彼女なのでしょうか?少し考えてみてください。

 

これが実際の俳優さんであれば、このMVの外にいる彼女が本当の彼女と呼べます。しかしキャラクターに外はなくこの中で完結しています、彼女にとって本物とはなんなのでしょう。

このMVから彼女一人の個性を読み取ろうとしても存在自体があやふやで正確には読み取れません。しかしそれぞれ別の世界に存在する同じ顔の彼女たちは確かにひとつのキャラクターだと認識できるのです。

制作過程

制作過程初期の段階でこの作品はもっと多くの楽曲を使用したメドレーにする予定でした。しかし1分の動画では個々のキャラクターの印象が強くつきすぎてしまうのではないかと思い、約三十秒ずつで入れ替わる「人畜無害」を最終的に使用しました

曲「テレキャスタービーボーイ」 すりぃ様

曲「マディ・マーマレード」 煮ル果実様

制作する際に気をつけたことは「情報量を多くすること」でした。これは私の制作する映像と参考にした映像を比べた時に背景やアニメーションなどで映像内の情報量にハッキリと差が出ていたため、よりクオリティを高めるにはまずここからだなとラフを描きました。

キャラクターデザインと世界観はそれぞれの曲調などからインスピレーションを受けてました。

ラフを元に絵コンテを描き、実際に作画しながら配色を考えているため、デザイン画時点での配色はありません。世界観に違いをつけるため、色塗りも各パートで変えています。今回の制作は表現の幅が広がった良い経験にもなりました。

​キャラクターデザイン/クリックで拡大

制作にあたりお借りした楽曲は全て楽曲者の許可を得ています、本当にありがとうございました。

 

感想ご意見等ありましたらこちらまで→https://forms.gle/G7uT8hp9WrBfYgGK9

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